東京つくし会とは

東京つくし会(東京都精神保健福祉家族会連合会)tsukushi-logo

■会の設立
1964年(昭和39年)ライシャワー米大使刺傷事件(3月24日)を機に政府の出してきた精神衛生法の一部緊急改正案は、「治安対策を中心としたもので、精神障害者が病人であることを無視し、医療問題であることを忘れたものである・・・」として、日本精神神経学会が強く反対しました。この学会の動きに呼応して、家族会側も急遽「全国精神障害者家族協議会」をつくり、厚生省への陳情を開始しました。この運動の高まりの中、1965年(昭和40年)9月4日、「全国精神障害者家族  会連合会(全家連)」が創立されました。
その2年後、東京都内に住む精神障害者の家族が、同じ病に悩む者同士の横の連帯組織として、1968年(昭和43年)に結成されました。当時は、精神の病に対する何の予備知識も無く、ただただその場の対応に追われる生活で、家族は相談する相手もなく孤立せざるをえませんでした。このような状況をお互いに助け合い、打開の道を広く求めようとして家族会連合会は立ち上がりました。
「通称:東京つくし会」名称の由来
東京つくし会結成大会にて、初代会長・山川嘉一氏のことば「みなさんのご支持とご協力によって、都内の精神障害者とその家族は、社会の偏見という壁を、あたかもつめたかった地下で根をはり地表をやぶって芽を出す『つくし』のように、不屈の姿を公然と社会へあらわし、この総会を契機に、家族会運動を飛躍させる私たちの記念すべき総会として、成功させたい。」から生まれました。

■沿革
1968年(昭和43年)
4月13日、「東京都精神障害者を守る連合会」として結成。新宿区四谷公会堂にて約500名が参加。初代会長は都立松沢病院家族会の山川嘉一氏。
1988年(昭和63年)
6月5日、会の名称を、「東京都精神障害者家族会連合会」に変更。会の組織改革が行われ、理事会(15名まで)・評議員会の機能を明確にした。
1998年(平成10年)
・9月18日、新宿安田生命ホールにて「都連30周年記念のつどい」を開催した。
・東京つくし会として、第50回保健文化賞を受賞した。
1999年(平成11年)
都連30周年記念祝賀会を中野サンプラザにて開催した。
2016年(平成28年)
6月23日、会の名称を「東京都精神保健福祉家族会連合会」に変更した。

■組織・運営
東京つくし会は、都内の地域および病院・クリニックで活動している精神障害者家族会の連合組織です。現在52家族会が加入しています。登録会員数は,約1,100名です。
(1)評議員会
会の運営は、各単会の代表者からなる評議員会を年1回開催し、年間の活動計画や予算・決算、理事(15名まで)の選任等を審議します。
(2)理事会
毎月1回理事会を開き、評議員会で決まった方針に従って活動を具体化し、東京つくし会の日常的な運営に責任を持ちます。
(3)ブロック会議
東京都全域を3つのブロックに分けて、「23区東ブロック会議」「23区西ブロック会議」「多摩地域ブロック会議」を置いています。各ブロック会議では、地域内家族会の情報交換、学習・交流活動等を年2~3回おこなっています。

※ 東京つくし会は、公益社団法人全国精神保健福祉会連合会(通称:みんなねっと、2007年5月発足)に加盟し、全国の家族会と連携して国レベルの家族や当事者の切実な要望実現にも努めています。